サイエンスセミナー 案内

 第2回 サイエンスセミナー 放射光×学術セミナーに多くの皆様の参加をいただきありがとうございました。

次回の講演は2021年6月上旬に開催予定です。放射光関連施設の講演と、放射光を使うと何がわかるかについての講演を予定しています。ご期待ください!


これまでのセミナー概要
番号 セミナー区分 開催日時 完了 講演要旨/講演者(所属) 案内

第1回−1部 2020/10/28 済み

二次元電子の示す量子ホール効果

澤田安樹(京都大学)

半導体の接合界面に形成される2次元電子は,量子ホール効果と呼ばれる超低温・強磁場下でホール伝導率が量子化され,磁気抵抗が消失する特異な性質を示す。量子ホール状態は粒子数の揺らぎのない状態にあり,不確定性関係から位相の不確定性が無限大となり,マクロな位相は存在できない。しかし,2次元電子系を2層近接して配置した量子ホール状態は,層間のクーロン相互作用により2層の電子が互いに協力しあって新しい量子ホール状態を形成される。

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第1回−2部 2020/10/28  

放射光を用いた光電子分光実験の基礎と応用

松田巌(東京大学物性研究所)

光は目に見える領域の電磁波だけではなく、紫外線よりもさらに短波長の光から、熱として感じる遠赤外線までブロードに分布しています。物質に強い電子線を当てると、物質の一部が光を発すします(放射光)この光を解析すると物質の内部構造がわかるようになる原理について講演されました。

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第2回−1部 2021/02/24 済み

有機伝導体の科学と物理

矢持秀起(京都大学)

一般的には電気が流れる金属などは導電体、流れないゴムやプラスチックなどの有機化合物は絶縁体と考えてきたが、近年この常識を覆す良好な有機伝導体が発見されている。有機化合物でも電気を流すものと流さないものにはどんな違いがあるか、その秘密に迫りまりました。

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第2回−2部 2021/02/24  

ナノテク材料の中身を見る

西島雅彦(東北大学)

ナノ科学の研究において最も重要な点は、資料サイズが原始レベルの時に物質がどのように振る舞うのかを理解することにあります。ナノテク材料の様子を電子と放射光で見るとどのように見えるかが解説されました。次世代放射光で物質のミクロ構造の変化等を連続的に見ることの可能性が理解できました。

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